数年前から寒くなると時々膝が痛むようになっていました。
でも、これまでは春がきて暖かくなってくるといつのまにか痛みも治まっていたのでそれほど深刻には考えていませんでした。
ところが、今年は春を過ぎて夏が訪れても一向に膝の痛みが治まらない。
それどころかここ数週間のうちに急激に悪化してきて、今では椅子から立ち上がる時にも激痛、階段も痛くて上り下りが困難、おまけに左膝がこわばって歩く時にもしっかりと歩けないという酷い状態になってしまったのです。
せっかくウォーキングで少しずつ体重に変化が表われ出した矢先のことに、ふだん何事も「どうにかなるさ」と楽観的なオカンもさすがに意気消沈…。
家事も運動もやる気がグンと下がってしまいついつい引きこもりがちになってしまいました。
正直、膝が痛いぐらいのことでここまでメンタルに影響があるとは自分でも思ってませんでした。
でも「歩く」が普通にできなくなると、本当に人間って弱ってしまうものなんですね。
そんなわけで、ついに重すぎる腰を上げ、苦手な「整形外科」の門を叩くことになってしまったのです。
え?何故整形外科がニガテかって?
だって整形外科なんかに行ってもどうせ「太り過ぎが原因」て言われるに決まってるし、何より行けば絶対膝に針をぶっ刺して「水を抜かれる」だろうと思うと怖くてたまらなかったんですよ。
なんせ、膝が痛いと旦那に訴えるたびに

水を抜くときはタタミ針みたいなぶっとい注射針を膝に刺されるから死ぬほど痛いらしいぞ
と脅されていたのです・・・ガクブル・・・。
でももう、こんな状態になってしまってはそんなこと言ってられませんよね。
整形外科で「変形性膝関節症」と診断
近所で見つけた整形外科でレントゲンを撮ってもらった結果、やはり思った通り「変形性膝関節症」だと診断されました。
進行度は初期を過ぎて中期だと。
中期になると膝に水がたまったりして歩行が困難になってくるんですよね。

でも末期って言われなくてまだよかった・・・
末期になると人工関節などの手術しか症状を緩和する方法がなくなるんだって
ちなみに「変形性膝関節症」については、この記事がわかりやすいかなと思います。ご参考まで。
変形性膝関節症の程度と症状
※日本臨床整形外科学会資料
カンタンに説明すると、「変形性膝関節症」は上の図のように膝関節の軟骨がすり減って炎症が起きたり関節が変形する病気です。
体重の重い人は年齢が上がると「変形性膝関節症」に要注意
オカンは今まで自分の体を過信していました。
だってこんなにも体重が増えてるのにちゃんと歩けてるし、きっと骨が丈夫なんだろうなぁ、なんて。
実際、確かに痩せすぎている人は「骨粗しょう症」になりやすく、体重が重い人はそれだけ骨も丈夫にはなるそうなんです。
でも、関節は別ですよね。
猫背で腰も悪く、その上80キロを超えるような巨体を今までずっと黙って支えてきてくれてたわけです。
ふだん物静かな関節さん(?)だってそりゃあ文句のひとつやふたつ、言いたくもなりますよね。
私は、この膝の痛みは私の体からのSOSだと受け止めています。
つまりもうこれ以上は支えきれないよ、と訴えてるわけですね。
だから私はこれを読んでくださっている皆さんに声を大にして訴えたいのです。
どうか自分の体を(そして関節を)過信しないで、と。
私たちはもう決して若くないんです。
人生100年だとしても折り返しを過ぎているんです。
太っている人は、その体重で今日は何ともなくても明日急に歩けなくなってしまうかもしれない。
明日脳出血を起こして倒れるかもしれない。
太っていると、そのリスクはとても大きいと自覚するべきなんです。
ほんと、数年前に戻って自分自身に警告したいです。
でも、きっとその頃には「そんな大げさな」「そのうちちゃんとするから」と聞く耳もたないんでしょうね・・・。
膝の水を抜いてきました
私の場合、右膝はまだ「変形性膝関節症」はそこまで進行していないとのことで、とりあえず左ひざだけ水を抜くことになりました。
何故「変形性膝関節症」になると水がたまるのかと言えば、炎症を治そうとする働きが体内で起こるからです。
風邪をひいたらハナミズが出るのと同じ理屈ですね。
そして「一度水を抜くとクセになる」とかよく言われますが、それは嘘です。
別にクセになるわけではなく、炎症が治まらないからまた水がたまるだけのことです。
鼻水はかんでも別にクセにはならないですよね。
で、水を抜くって実際どんな感じか、なんですけども。

全然痛くなかったですよ
「水を抜く」って言われて先生に「痛いですか?」と聞いたら

いやそんなことは・・・ね(フフフ)
と意味深に微笑まれたので(笑)めっちゃガクブルしてたんですけど、針を刺されるときにチクっとしただけで、その後はまったく痛みはありませんでした。
ダンナに騙されましたよ・・・。
何がタタミ針だよ・・・
いや、実際痛いっていう人もいるようなので、そこのお医者さまの腕が良かったのか針が細かったのか、はたまた私があまりに鈍感だったのか、真相はわかりませんが。
どれぐらいの量が抜けたのかは聞いていませんが「かなり多かった」と言われました。
確かに注射器の中には黄色い液体がかなりの量入っていたようです。
膝の水を抜いたらどうなった?
左足が一気に軽くなりました。
自分でも触ってわかるぐらいブヨブヨしてたのが、右足と同じぐらいの太さになって、膝も曲がりやすくなりました。
でも・・・
相変わらず歩くと痛いままでした。
というか、時々骨と骨がこすれて余計痛い感じが・・・。
これから5回に分けてヒアルロン酸注射をするらしいので、なんとかこの痛みがおさまってくれればいいのですが。
「変形性膝関節症」の予防・軽減にはダイエットと筋トレが最も有効
やはり、1にも2にも体重を減らすことが肝心だと言われました(当然ですね・・・)
あとは、やっぱり筋トレですね。膝を支える筋肉がしっかりしていれば関節の負担が減りますからね。
イスに腰かけて片足ずつ上げてキープする運動や、あおむけになって片足を上げる運動などが効果的です。
実際この筋トレで膝の痛みが治まったという人はかなり多いようですので私も頑張ります。
さいごに
それでも私はどんなに膝が痛くても歩くことはやめません。
何故なら歩くことは生きることだと思うし、歩かなければそれだけ筋肉が衰えて悪循環だと思うからです。
そして歩くことは認知症のいちばんの予防法になります。
これを読んでくださったあなたも、どうか膝は大切にしてください。
何より鍛えてください。いくつになっても筋力はつくのだそうです。
そして一緒にダイエットがんばりましょー。
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