「変形性膝関節症」で歩くのが日々つらくなってきた私。
知人から勧められて「ヒモトレ」にチャレンジしてみることにしました。

良いと思ったものは何でも取り入れてみるよ!
ひもトレとは?
元オリンピック強化委員をされていた、バランストレーナーの小関勲氏が発案したトレーニング法です。
最近はテレビや雑誌でもたびたび紹介されているのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
スポーツの世界や介護の現場、そして特別支援学校でも広く取り入れられ、それぞれに絶大な効果を発揮しているという「ヒモトレ」ですが、それでもまだまだ一般的には浸透していないのが現状です。
でも知れば知るほど目からウロコがポロポロとれるすごいトレーニング法ですので、ぜひ皆さんにもご紹介したいなと思い記事にしてみた次第です。
お金もほとんどかからず副作用もないこの方法、騙されたと思って一度試してみませんか?
ひもトレのやり方
ヒモトレのやり方はとってもカンタン。
ただ体にヒモを巻くだけです。
え?それだけ?
と思うでしょうが、なぜかそれだけのことで体のバランスが整い、肩こりや腰痛、そしてもちろん膝の痛みなどにも効果があるというのです。
ただし、巻き方にはちょっとコツがあります。
日本人は昔から紐の力を知っていた
昔から日本人は様々なところで紐を使って仕事の効率を上げていますよね。
たとえば、頭に巻くハチマキ。
受験勉強をする漫画のシーンには、必ずと言っていいほど頭にねじり鉢巻きをした学生が出てきます。
これもヒモトレの一種なんですよね。
紐の張りを通して気合いを入れ集中力を高めているわけです。
そして和服姿で働く方はみなたすき掛けをしています。
着物の袖を汚さず動きやすくするだけでなく、こうすることで肩が軽くなり腕が動かしやすくなるのだとか。
また、着物の帯ひもも体のバランスを整える役割があったようです。
ふだん和服を着る機会がほとんどない人でも、たまに和服を着ると体がシャンとして自然に姿勢がよくなりますよね。
つまり、私たち日本人は、昔は自然にヒモトレを生活に取り入れていたのです。
そう考えると、体にヒモを巻くという行為も決して特別なことではないのですね。
ヒモトレの原理
紐は体のガイド役になります。
そして一部に力が入りすぎた体をリラックスさせてくれます。
私が思い浮かべたのは、逆上がりの練習です。
逆上がりって、できるようになるまでは他の人が支えて補助してあげたり、補助板を使ったりしますよね。
そうやっているうちに、逆上がりをするときの体の使い方を自然に覚えるのですよね。
ヒモトレの紐もそうです。
正しい体の力の入れ方、使い方のガイドとして紐を使うわけです。
言うなれば、数学で図形に解答を導くための補助線を引くようなものかもしれません。
ヒモトレに使うヒモはどんなのがいいの?
私はダイソーの手芸用品コーナーで買った、巾着袋用のヒモを使っています。
ほんの少し伸縮性があって柔らかくてとてもいい感じですよ。おすすめです。
ヒモトレを実際にやってみた
私が参考にした本はこちらです。
「ヒモトレ」で検索すれば動画もたくさんありますので、無理に本を買う必要はないかもですが、仕組みや基礎的なことをしっかり学んでおきたいと思うならば、1冊手元にある方が良いかと思います。
動画では以下のものが参考になるかと思います。
たすきがけのやり方はこちら。
で、まずはこの動画とはちょっと違うんですが、創始者の小関氏が膝の痛い人に向いてるよと言われている
ヒモをお尻の下から足の付け根に巻くという方法を試してみました。
するとですね!
本当に驚いたんですが、ほんのちょっと前まで膝が痛くて手すりを持たないと階段が下りられなかったのに、いきなりスタスタと手すりなしで階段が下りられたんですよ!
もちろん痛みはありましたが、なんとなく「普通に歩けそう」って感じたんです。
これにはビックリでした。
なんというか、紐を巻くと、なんとも言えない安心感に包まれるんですよ。
たった1本のヒモなのに・・・。
あと、胸やお腹に紐を巻いて寝ると不眠にも効果があるらしいというのでこちらも試してみました。
確かに次の日の目覚めはスッキリしていたように思います。
そして「ヒモたすき」!
これもビックリしたんですけど、ゆるくたすき掛けをしただけでちょっと姿勢がよくなりました。
そんなわけで、他の人はどう感じるかわからないですが、私個人としては紐を巻いたときの安心感がなんとなくクセになって続いています。
こういうものって即効性があるものではないので、このまましばらく続けてみたいと思います。
体のバランスが整って膝の痛みが楽になるといいんですが・・・。
これ本当はできるだけ一日中つけていたほうが良いらしいんですが、たとえ服の下に装着したとしても、まだまだ暑い時期で着る服も薄いものが多いので今はちょっと外に着けて行くのはためらいますね(笑)。
もう少し厚手の服が着られる時期になったら仕事の日にも着けてみたいと思います。
ヒモがすごいんじゃない。あなたの体がすごいのです。
体には元々だれでもバランス調整能力があるのです。
紐はその潜在的な力を引き出すガイド役にすぎないのです。
と、ヒモトレの提唱者である小関勲さんはおっしゃっています。
私は常日頃から自分の体を信用していないというか、筋肉もないし力もないしバランスも悪いし猫背だし太っているし・・・
と自分を卑下してばかりでしたが、ヒモトレを始めてその効果を知ってからは、もしかしたら私にもまだ発揮できていないすごい力が眠っているのかもしれない、そんな風に思うようになってきました。
心身ともに健康でいるためには自己肯定感がとても大切だと思います。
これからは、もう「私なんてダメだ」と自分を過小評価することなく、「私にだってできる!」と一歩でも前に進めるように努力したいなと思っています。
感覚を取り戻せたらヒモはもう必要ない
小関氏は「ヒモトレからの卒業」と言われていますが、要するに、毎日続けていると
ヒモがなくても着けている時と同じように過ごせるようになる
ということなんですね。
なので、ヒモトレを始めたら、一生ヒモのお世話になるというわけではないんです。
(ヒモのお世話とは・・・)
私は何事も中庸が大切だと常日頃から思っているんですが、体もそうなんですよね。
自分にとってのいちばんいいバランスを紐に教えてもらって、体がそれを覚えたら、あとはもうどこにいても何をしていても自分の感覚でしっかり動ける、そういうことですね。
まとめ
ひもトレは、100均のヒモが1本あればどこででも誰にでも簡単にできる素晴らしいバランストレーニング法です。
人によってはすぐには効果が感じられないかもしれないですが、よーくよーく自分の体の声に耳を澄ませてみてください。
あれ?なんかちょっと気持ちいいな・・・
なんかちょっと安心できるな
そんなほんの少しの変化を大切に拾っていくことで、自分の体を知っていくことができるんだと思うんです。
60年近く生きてきて、私はようやくそんな簡単なことに気づけたような気がします。
そもそもワタクシ、鈍感力には自信がありましたからね(笑)
ダイエットのためにも自分の感覚を磨くことはとても大切だと思いますよ。
何度も言いますが、ほんと騙されたと思ってやってみてください。
たとえ騙されたと感じたとしても、失うものは100円とほんのちょっとの時間ぐらいのもんです。
最後に、もう一度おすすめの本をご紹介しておきますね。
これはDVD付きなので、動画を見ながらじっくり試したい方におすすめです。
私が買ったのはこちらです。イラストもふんだんでわかりやすくてとても良かったですよ。
介護をされている方ならこちらもおすすめです。
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