こんにちは!50代の崖っぷちダイエッター、トド猫オカンです。
オカンには前から疑問に思っていたことがあります。
それは

賞味期限が1年以上も先の乳酸菌入り食品てどないなってんの?その乳酸菌て死んでしまうんちゃうん?
てことでした。
一般的に、乳酸菌の寿命は3~1週間程度と言われています。
ということは
「生きて腸まで届く」状態にするためには、最悪でも1週間以内には消費しないとダメなのでは?

それなのに賞味期限1年て何やの?
このことが気になって気になって夜も10時間しか眠れません(それ寝すぎや!)。
てなわけで、少し前に「乳酸ジンジャー」をご紹介したこともあり、やっぱり乳酸菌についてもう少しお勉強したいなと思って色々調べてみました。
ビスコの乳酸菌は「有胞子性乳酸菌」だった
まずオカンが不思議に思っていたのは「ビスコ」の乳酸菌です。
ビスコって、子どものおやつとしてよく食べられているコレです。

オカンは小麦胚芽入りのやつが香ばしくて美味しくて好き♪

美味しくて強くなる♪
ビスコって結構賞味期限長いですよね?
そんなに長いこと乳酸菌って生きてるもんなん?
という素朴な疑問ですよ。
答えはGlicoの公式サイトに載ってました。
A ビスコには有胞子性乳酸菌をクリ-ム部分に配合しています。
胞子は生きた状態で、活動を停止しています。そして、栄養状態が良くなれば発芽し、元の細胞に戻ります。クリ-ム中では水分が少ない為、発芽はしません。召し上がった後、腸内で発芽します。
数の維持ですが、胞子は非常に生命力が強く、クリ-ム中でほぼ数は変化しません。
また、ビスコの乳酸菌は、無水クリ-ム部への添加のため、製品段階での加熱工程はありません。したがって菌数は減少しません。
(Glico公式サイトより)
なるほどなるほど。
要するに、ビスコに使われてる乳酸菌は生きているけど活動を停止しているという、SFで言うところの「冷凍睡眠(コールドスリープ)」状態みたいなもんなんですね。知らなかったー!
で、

「有胞子性乳酸菌」って何?
「有胞子性乳酸菌」とは
こちらは、森永製菓さんの公式サイトに回答がありました。
A 有胞子性乳酸菌は、普通の乳酸菌と異なり、殻につつまれた「胞子」という状態になるのが特徴です。殻で守られているため、酸や熱に強く、腸までしっかり到達することができます。 また、腸内では悪玉菌を抑えてビフィズス菌などの善玉菌をサポートします。熱に強いため、温かい飲物に溶かしても死ぬことがありません。ただし、もともと私たちの体にいる菌ではないので、摂取をやめると約1週間で体の外の排泄されてしまいます。
(森永製菓公式サイトより)
ちなみに、「有胞子性乳酸菌」は麦芽から発見された植物由来の乳酸菌なんだそうですよ。
植物由来の乳酸菌は、動物由来のものより生き残る力が強いという特徴があります。
殺菌された乳酸菌に効果はあるのか?
では今度は、殺菌されて死んでしまった乳酸菌の効果はどうなのだろうということを調べてみました。

そういえば「乳酸菌(殺菌)」と書かれたヨーグルトとかあるよね
「生きて腸まで届く」を謳い文句にしている商品が相次ぐ状況では、こういった「殺菌」された乳酸菌には一見なんの意味もないように思えますよね?
けれども、実はそんなことはないのだそうですよ。
ではそれぞれの違いを見てみます。
生きている乳酸菌の働き
体内で乳酸を作り出すことで腸の中を酸性にして、酸が苦手な悪玉菌が住みにくい環境にします。
いっぽう、善玉菌は弱酸性を好むという特徴があるため、活動が活発になります。
ただ、生きて腸まで届いたとしても、乳酸菌そのものが増えるわけではないようです。
死んだ乳酸菌の働き
死んだ後も、菌の中には糖やタンパク、核酸等が残っていて、それが腸内の善玉菌の栄養分となります。
通常、小腸の中に残った余分なタンパク質や脂質は悪玉菌のエサになってしまいますが、それらが大腸に届く前に吸着することで悪玉菌の働きを弱めるとも言われています。
また、乳酸菌は殺菌することで高密度に圧縮することができるようになり、一度にたくさんの乳酸菌を配合することができるようになるのです。
更に、もうひとつ重要な働きとして、免疫機能を活発にするという効果もあります。
乳酸菌が免疫機能を刺激する仕組み
小腸の粘膜には「パイエル板」というものがあり、これが体の中に取り込まれた物質が有害なものか無害なものかの検査をしています。
つまり、乳酸菌がここを通過することで免疫細胞が働くことになるので結果的に免疫力を高める効果があります。
ただ、生きた乳酸菌は、菌どうしがくっついてしまう性質があるため、かたまりが大きくなりすぎるとこの「パイエル板」を通過することができなくなりますので、死んだ菌の方がこれに関しては有利というわけなのです。
まとめ
乳酸菌入り食品の賞味期限について疑問に思ったことをキッカケに、乳酸菌について色々知ることができました。
ヤクルトの創始者である、故代田稔氏は「健腸長寿」を理念として掲げられていましたが、まさに”腸を丈夫にすることが健康で長生きにつながる”のだと改めて感じました。
というわけで、生きていても死んでいてもどちらでも善玉菌の助けになる「乳酸菌」をこれからもドンドン取り入れていきたいなと思います。
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