こんにちは!崖っぷち50代ダイエッターのトド猫オカンです。
「ご飯はよく噛んで食べなさい」とは子供の頃からよく言われてきたことです。
でも、食いしん坊で食べることにとても貪欲なオカンはどうしてもこれが守れず、還暦を前にした今でもやっぱりあまり噛まずに飲み込んでしまうことが多かったのです。
でも、前回の記事を書きながら、せっかくの美味しいものをよく味わいもせずに飲み込んでしまうのはもったいないし、食べ物にも失礼だなと反省しました。
特に、テレビを観ながら、などの”ながら食べ”は早食い・大食いのもとです。
なので、オカンは一念発起!これからは、しっかり食べ物に向き合って「一生懸命、かつ楽しく食事をする」ことを決意しました。
そのためにもよく噛んで食べることがとても大切になるかなと思い、「噛む」ことの効用について改めて調べてみたところ、思っていた以上の効果にビックリ!
そこで、ぜひ、皆さんにも「噛む」ことの大切さを知っていただきたいなと思い、記事にしてみました。
唾液の効能
消化酵素の働きで胃腸を元気に
唾液には、消化酵素がたくさん含まれています。
この消化酵素の働きで、食べたものが消化・吸収されやすくなります。
ごはんを長く噛んでるとだんだん甘くなりますよね。
これは、ごはんに含まれるでんぷん質が、消化酵素の働きで麦芽糖に分解されたためなんです。
つまり、よく噛むことで、食べたものが胃に送り込まれる前に消化吸収されやすい形になったということです。
この消化酵素のおかげで胃腸の負担を減らすことができるわけです。
病気の予防
唾液には、口の中の粘膜を潤して、ウイルスなどの微生物が体の中に取り込まれるのを防ぐ殺菌、除菌効果があります。
また、唾液の中の酵素には、増えすぎると体に悪い影響を及ぼす活性酸素を除去する働きがあるとも言われています。
活性酸素は、毒性が薄まるまでに30秒ぐらいかかるそうですから、よく噛んで唾液をいっぱい出すのが良いのですね。
つまり、よく噛むことは、病気や老化を防ぐことにもつながるのです。
口臭を防ぐ
上で書いた通り、唾液には抗菌作用があるので、口の中をはじめ、食道や胃の中の最近の繁殖を抑えることができ、結果的に口臭の予防にもなるのです。
噛むだけで口臭予防になるとは、びっくりですね。
虫歯予防
虫歯になってしまうのは、口の中のミュータンス菌が、食べたものを使って酸をつくり出し、これが歯を溶かすことが原因と言われています。
唾液には、このように食事の後に酸性になってしまった口の中を中性に戻そうとする作用があります。
唾液によって口の中が中和されると、同じく唾液に含まれる物質によって再石灰化と呼ばれる歯の修復を行うことができるのです。
このように、食事の際にしっかり噛むことで、虫歯の予防もできてしまうわけです。
噛むことで小顔効果も
噛む時には、頭蓋骨や舌、顎を動かす筋肉が使われますが、実はそれだけではなく、首・胸・肩・背中、顔の筋肉も連動して動かしています。
噛むという動作をするだけで、1度にこれだけの筋肉の運動になるのです。
「噛む」って実は筋トレでもあったんですね!

小顔効果もバッチリですよ!

ほんまかいな
食べすぎ予防でダイエット効果も
食べ物を噛むと、ヒスタミンという物質が分泌され、これが脳の視床下部にある満幅中枢に働きかけて「お腹いっぱい」という感覚を生じさせます。
この満腹中枢が働くには、食べ始めてから20~30分ぐらいかかると言われています。
あまり噛まずに早食いをすると、満幅中枢が働く前に食べ過ぎてしまうのです。
なので、しっかり噛んでゆっくり食べることが効果的というわけですね。
いわゆる「咀嚼ダイエット」というのも、この仕組みを利用して食べすぎを予防しているわけです。
セロトニンの分泌で精神安定
美味しいものを食べると幸せですよねー。
この幸せを感じた時に、脳からは”幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンが分泌されます。
おいしい、おいしいとしっかり噛んでゆっくり味わって食べていると、このセロトニンがたくさん分泌されてストレスを軽減し精神を安定させることができるのです。
ストレスを感じると過食に走りがちになるのも、無意識のうちにこのセロトニンの分泌をうながそうとしているためなのかもしれないですね。
でもこの時に早食いをしてしまうと、セロトニンが分泌されるまでに食事を終えてしまいがち。
その結果、物足りなくて、お腹があまり空いていないのにまたすぐ食べてしまうことにつながるのかなと思います。
ですので、やっぱり食事は「ながら食べ」ではなく、しっかりと食べ物に向かいあって楽しみながら摂るべきですね。
脳を活性化させ認知症予防も
歯と歯ぐきの間には、歯根膜と呼ばれる組織があります。
この歯根膜にある神経は、脳神経のひとつである三叉神経につながっているので、噛むことによる刺激によって、運動や感覚、記憶や認知、思考、そしてコミュニケーションに関する部分や意欲に関する部分の脳の働きを活性化させることがわかってきています。
眠くなったらガムを噛めば良いってよく言われますが、これはこの歯根膜を刺激することによって脳を活性化させることができるからなんですね。
そしてそして、更にすごいことに、よく噛むことで脳の働きが活発になり記憶力がよくなるんです!
子供の頃から「よく噛んで食べなさい」ってよく言われましたが、これって理にかなっていたんですねぇ。
受験生なんかにもすすめたいですね。

オカンも小さい頃からもっとしっかり噛んで食べていたら、頭が良くなっていたかも・・・

時すでに遅し
いやいや、決して遅くなんかないんですよ!
脳を活性化させるってことは、これから気になる「認知症」の予防にもつながりますからね。
1口につき30回噛むのが理想
で、よく噛んでって、具体的にはどれぐらい噛めばいいのか、なんですが、1口につき30回は噛むのがいいそうですよ。
とは言うものの、柔らかいうどんやラーメンなんかだと30回もとても噛めませんよね。
なので、できるだけ硬いものを食事には取り入れていくのがいいんですね。
ごはんもできれば玄米などのすぐに飲み込めない硬さのものが理想的だし(ダイエットにもいいですし)、ごぼうなどの根菜類なんかもできる限り食べたいものです。
あれ?
なんか「よく噛む食事」=「健康的な食事メニュー」になりそう?
両方の歯を使ってバランスよく噛む
そしてもうひとつ大切なこと。
それは、片方の歯だけで噛まずに両方の歯を使ってバランスよく噛むことです。
私の場合、右ばかりで噛んでしまうクセがあるのですが、どうやら片方の歯ばかりで噛んでいると、体の歪みや顔の歪みにつながってしまうのだそうです。
たとえば、目の高さが左右で違ってきてしまったり口が歪んでしまったり肩や首の凝りにつながったりもするんですって。
怖いですね・・・。
よく噛むことはとても大切ですが、片方の歯だけに負担をかけず、できるだけ両方の奥歯を使って均等に噛むように心がけたいですね。
まとめ
この記事を書きつつ、つくづく私は今まで本当に食事をおろそかにしていたなぁと反省しました。
本を読んだりスマホをみたりしながら何となく食べてしまったり、とにかく早く早くと焦って食べていたり。
時間に余裕のない朝はなかなか難しいかもしれませんが、せめて夕飯ぐらいは、ゆったりと目の前の食べ物に集中して、しっかりよく噛んで味わって食事をしたいなと思います。
要するに、
「食べることに真剣に向かい合う」
ことが大切なのかなと思います。
食事は生きていく上で一番とも言えるぐらい重要なものですものね。
「美しい体と美しい老後は噛むことから」
をスローガンにこれからは早食いを改めてよく噛むようにしていきたいと思います。
以上、つたない文章でしたが、読んでくださった方の心に少しでも何かが残ればとてもうれしく思います。
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